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フォントの作り方(2)〜フォント作成ソフト選び〜

こんにちは。ANGEL VIBESです。今日はオリジナルフォント作成の手順の詳細解説に入る前に、フォント作成ソフト選びのお話をします。前回お話したとおり、ソフトによってフォント作成の手順が変わってくるので、まずはフォント作成ソフトは何を選ぶべきか考えてみたいと思います。

 

オリジナルフォント作成ソフトの2つの手法

フォントソフトは現在あるものを大別すると、2つの手法に分かれます。PCにインストールしたソフトによりフォントデータ化する手法、そして、インターネットのオンライン上でフォントデータ化する手法、この2つです。
フォントをこれから作ってみたいという方には、どちらでも好きな手法を選んでいただいてかまわないと言いたいところですが、私はデザイナーさん達の気質というものを知っています。細かいところを気にしますよね? 「そんなことはないよ」そうおっしゃる方もいるでしょう。しかし、そういう方に限って、本棚の漫画が1巻から10巻まで、順番の数字で並んでいないと気が済まなかったりしますよね(笑)。
それは冗談として、AdobeIllustratorのような使い慣れたドローソフトで、細かなところまで気が済むまで図案を描いたデータをベースにした方が、デザイナーさんにとっては作業がスムースだと思います。AdobeIllustratorのベジェ曲線はとても柔軟にできていますしね。

ともかく、とりあえずオリジナルフォントが作成できるソフト(オンライン上でデータを作るものも含めて)見ていただきましょうか。

 

主なフォント作成ソフトの一覧

●OTEdit

画像出典:「武蔵システム」サイト(http://opentype.jp/oteditmac.htm)

OpenTypeフォントを作成できます。AdobeIllustratorのアウトラインデータを取り込んでフォントデータ化できます。

・URL:http://opentype.jp/
・Mac版:あり
・Windows版:あり
・日本語版:あり(国産)
・価格:¥18,000(プラス消費税)
・購入できるサイト:「株式会社武蔵システム」Webサイト

●FontForge

画像出典:「FontForge」サイト(http://fontforge.github.io/en-US/)

OpenType、TrueType等のフォントを作成できます。AdobeIllustratorのアウトラインデータを取り込んでフォントデータ化できます。
セットアップが多少面倒。「fontforge」のインストーラの他、App StoreからXcodeをインストールする必要があったりします。

・URL1:http://fontforge.github.io/en-US/(英語)
・URL2:http://fontforge.github.io/ja/(日本語、ただし古い)
・Mac版:あり
・Windows版:あり
・日本語版:あり
・価格:無料(オープンソース。ただし最新版は寄付歓迎ということのようです)。

●Fontlab Studio

画像出典:「FontLab社」サイト(https://www.fontlab.com/font-editor/fontlab-studio/)

OpenType、TrueType等のフォントを作成できます。AdobeIllustratorのアウトラインデータを取り込んでフォントデータ化できます。プロのフォント開発者にもユーザーがいる、信頼性あるソフトです。

・URL:https://www.fontlab.com
・Mac版:あり
・Windows版:あり
・日本語版:なし
・価格:$649.00(fontlab社のサイトでの価格)
・購入できるサイト:「fontlab社」Webサイト

●Fontographer

私が使っている「Fontographer 5.1」日本語版です

OpenType、TrueType等のフォントを作成できます。AdobeIllustratorのアウトラインデータを取り込んでフォントデータ化できます。歴史が古いソフト。

・URL:https://www.fontlab.com
・Mac版:あり
・Windows版:あり
・日本語版:あり(ただし、販売終了している)
・価格:$399.00(fontlab社のサイトでの価格)
・購入できるサイト:「fontlab社」Webサイト

●Glyphs

画像出典:「Gliphs社」サイト(http://glyphsapp.com/)

OpenTypeのフォントを作成できます。AdobeIllustratorのアウトラインデータを取り込んでフォントデータ化できます。ドローソフトの用に使えるのが良い点です。

・URL:http://glyphsapp.com/
・Mac版:あり
・Windows版:なし
・日本語版:あり
・価格:¥35,161(Glyphs社のサイトでの価格)
・購入できるサイト:「Glyphs社」Webサイト

●Glyphs Mini

OpenTypeのフォントを作成できます。「Glyphs」より機能を少なくしたバージョンです。

・URL:http://glyphsapp.com/
・Mac版:あり
・Windows版:なし
・日本語版:あり
・価格:¥5,400(App Storeでの価格)
・購入できるサイト:「Glyphs社」Webサイト、App Store

●Fontstruct

画像出典:「fontstruct」サイト

オンライン上でツールを使いTrueTypeフォントを作成できます。ダウンロードして自分のパソコンでも使うことができます。

・URL:http://fontstruct.com/
・価格:作るのは無料

●PaintFont

画像出典:「paintfont.com」サイト(http://www.paintfont.com)

OpenType、TrueTypeのフォントを作成できます。ドローソフト等でテンプレートに描いた画像をもとに、オンライン上で作ります。お手軽との評判もあります。

・URL:http://www.paintfont.com/
・価格:作るのは無料

 

さて、どのソフトを選びましょうか?

既に述べたとおり、フォント1文字ずつの図案はAdobeIllustratorで作るのが良いと思います。それを取り込んでフォントデータを作成するなら、Fontlab Studio、Fontographer、Glyphs(miniでも充分良い)あたりがオススメです。中でもFontographerが私の一番のオススメです。
ただ、Fontographerはあいにく日本語版が販売終了となっています。日本語版のソフトがどうしても良いなら、日本語版があるGlyphsが妥当かもしれません。ですが、日本語じゃなくても大丈夫な方にはFontographerは断然オススメです。Fontlab StudioもGlyphsも基本は共通しているので、すべての基本としてFontographerを覚えておいて損はないと思うのです。

ということで。
次回はFontogrpherを使ったオリジナルフォントの作り方のお話です。

 

まとめ

現在のフォントソフトは大きく2つの手法に分かれる。
1. PCにインストールしたソフトによりフォントデータ化する手法
2. インターネットのオンライン上でフォントデータ化する手法

おすすめは
1. Fontlab Studio
2. Fontographer
3. Glyphs

ではまた!

 

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